就労移行支援って周りで使っている人も少ないし、どうやって決めれば良いか悩みますよね。
わたしも就労移行支援事業所を決めるとき、「どこの就労移行支援に通えばいいんだろう?」と悩みました。
この記事では精神障害者手帳2級持ちで就労移行支援を利用中の筆者が、実際にミラトレに足を運び体験利用をした感想を書いています。
当事者だからこその目線でしっかりとレビューしました。
結論からいうと、プログラムや支援員の質が高く一番おすすめの就労移行支援です。
就職率98%、定着率90%とほとんどの方が安定就労につながっているので、就労移行を利用したいなら必ず見学の候補に入れておきましょう。
結論|ミラトレは実績・プログラム・支援員の質のすべてがトップクラス
結論からいうと、ミラトレは就職実績・プログラム・支援員の質のすべてがトップクラスの事業所です。
向き不向きについてまとめましたので自分に合っているか確認をしてみてください。
- 就職実績が高い事業所に通いたい人
- 心理検査で自己理解をしたい人
- 早く就職したい人
- プログラミングなどのスキルをつけたい
- 支援員から指摘や指示を受けたくない人
ミラトレが選ばれる理由
ミラトレが選ばれる理由は以下の4つの強みがあるからです。
パーソルグループの子会社で就職ノウハウが豊富!
ミラトレの運営元は人材サービスのパーソルチャレンジ。
簡単にいうと、障害者雇用の転職支援をしている&自分の会社でも障害者の採用活動をしているという会社なのです。
そのため「障害者側の気持ち」も「採用する企業側の気持ち」も両方理解した上で、転職をサポートをしてもらえます。
転職活動はミラトレのスタッフとdodaチャレンジの担当さんと3人4脚で行えますよ。
支援員の質が高い!
支援員の質がとにかく良いです。
当たり前と思うかもしれませんが、事業所によってが膨大な仕事に追われ、通所者への対応がおざなりになっているところもあります。
ミラトレのスタッフは困った時はいつでも話を聞いてくれます。
私が悩みを抱えていたとき、プログラム中でも面談室を貸し切ってみっちり2時間、話を聞いてアドバイスをしてくれました。
選考に落ちて落ち込んでいる利用者を1時間かけて慰めてモチベーションを上げる手助けをしてくれたりもしました。
有資格者が多く、専門ケアを受けられる
ミラトレには「臨床心理士」や「精神保健福祉士」などの有資格者がたくさんいます。
そのため、その知識を生かした講座や心理検査を受けることができます。
など、障害特性や職業適正を知るきっかけとなる検査を無料で受けることができます。
もちろん、スタッフが結果分析・所見作成をした上で個別面談でフィードバックを受けることができます。
心理検査って病院で受けるとお金がかかるから無料で受けれるなんて…!
平均通所期間8.9ヶ月!早く就職できる
就労移行支援の通所期間は原則として2年までとされています。
厚生労働省の調査では、全国の就労移行支援からの就職者の平均利用期間は15.9ヶ月です。
一方でミラトレは
と、1年以内に68%の人が就職できています。
では、なぜミラトレはこんなに就職が早いのでしょうか?
考えてみました。
要因は「通所後すぐから就活準備を開始する」点にあると思いました。
このように、通所を始めてすぐに応募書類を作成しておき、どんどんブラッシュアップをしていきます。
月1で開かれる「面接報告会」ですでに就活を始めている利用者から聞かれた質問を教えてもらうことができます。
なので、想定質問リストを毎月更新することができ、企業はどんな人材を求めているのか分かってきます。
半年以上をかけて就活準備ができるので、就活を自信をもって行えますよ。
面接が苦手なので月1で練習できるのはありがたいです!
体験談|ミラトレに見学に行ってきた感想
支援員との対話の時間が多く安心して通える
朝、通所したときにスタッフに体調と今日の予定を報告します。
「よく眠れましたか?」「今日の自習時間はこれをやってみるのはどうですか?」
など、しっかりとお話します。
私は体調不良のなか無理して働いてうつ病になってしまったので、「今日は体調が悪い」と正直に打ち明けることの大切さを学びました。
障害者雇用で大切なのは「自分で調子の悪さに気づいて、発信できる」ことだそうです。
帰りはPCで日報を書き、それを見ながらスタッフと1対1で振り返りをします。
「○○のプログラムで△△の傾向があると分かった」「こういうことが○○の理由で苦手だった」など、言語化するお手伝いをしてもらえます。
毎日客観的な立場から「自分の得意・不得意」を教えてくれるので、履歴書が書きやすくなりました。
なにより褒められることでモチベーションが上がります!
自己管理能力が身に付く
他の就労移行支援に比べて、ビジネス向けの力を身に付けられると感じました。
プログラムによっては期限付きで作成物の提出が求められることがあります。
午後の自習の時間を使って、コツコツと進めないとどんどん課題が増えていきます。
なので、優先順位を付けて締め切りまでに仕事を終わらせる力を自然と身につけることができますよ。
就活の時期など、やることが増えて課題まで手がつかないことがあります。
その時はスタッフに事前に相談して「期限を伸ばしてもらう」など対策を立てます。
適切な報連相のタイミングを学べます。
課題はメールで提出するので、ビジネスメールも身に付きます!
プログラムの質が高い
利用者が月1で振り返りを行うのと同様に、スタッフもプログラムの振り返りを行っています。
利用者は月1でプログラムに対するアンケートに回答します。
良かったプログラムやあまり良くなかったプログラム、やって欲しい講座などを匿名で伝えることができます。
アンケート結果は他事業所と共有しているらしく、他事業所で人気だったプログラムをこの事業所でも取り入れるなど、日々改善してくれています。
コロナ感染症対策も万全
コロナウイルスの感染対策は徹底してました。
緊急事態宣言中は在宅訓練を取り入れたり、時間短縮をして営業したりして対応していました。
ミラトレのネット上での良い口コミ
「断り方」がわかり、無理をしなくなった。
ミラトレでは、仕事の優先順位のつけ方や報連相などのコミュニケーション、仕事への取り組み方をトレーニングしています。頼まれごとを断るのが苦手で、何でも自分で最後まで抱え込んでしまうところがありましたが、適切な断り方や相談の仕方が身に付いたことで、無理をせず頑張れるようになりました。
公式サイト
自分に必要な配慮や対策がクリアに。
障害の特性上「マルチタスク」が苦手で、これまでの職場では配慮も頼めなかったので転職を繰り返してきました。長期就労を目標に、まずは支援員の方と一緒に必要な配慮や対策を考えることからスタート。客観的視点からのアドバイスは就活においても参考になりました。現在は決められた作業ができる事務の仕事に就き、安心してはたらけています。
公式サイト
生活リズムを改善し、考え方も前向きに。
まずは週3日、午前のみの通所から始め、規則正しい生活や早寝早起きを心掛けました。ハーブティーやストレッチなどのリラックス方法もいろいろと見つけています。コミュニケーションが苦手でしたが、講座を通してポジティブ思考や自己分析方法を学び、自己発信や報連相が行えるようになったと実感しています。
公式サイト
疑似就労を通じ、自分の適性を発見。
前職での失敗から自信を失っていましたが、疑似就労を行ううちに自分の適性が見えてきました。トレーニングでの成功体験や、スタッフ・利用者の方々から褒めてもらったことも、自信の回復につながったと思います。今は前職とは大きく異なる仕事をしていますが、挑戦する気持ちになれたのはミラトレのおかげです。
公式サイト
ミラトレのネット上での悪い口コミ
一部「休み時間に悪口を聞かされた」「訓練が物足りない」などの口コミがありました。
自分に合う事業所か、見学の際にしっかりと確認しておきましょう。
利用者間の対立がある
何か月か前に体験入所しました。すぐに利用者間での深刻な対立があるのに気づきました。そのためか休み時間に陰口を多く聞かされました。ということで、プログラムでは、何を噂されるか怖くて発言できませんでした。仮想職場としてはありえない環境で、スタッフは何も対処できないように見えました。
GoogleMap
精神障害「統合失調症」の症状として「幻聴・幻覚・妄想」という可能性も否定できません。自分の目で実際に見学に行き確かめるほうが良いと思います。
社会人経験者としては物足りない
訓練が基本しか行われず、社会人経験者にとっては、物凄く物足りない。 また、面接官が病気や学歴、職歴を理解していない。 病気の話でもすれ違いが生じる。 事業所の知識不足を感じました。
GoogleMap
ミラトレのプログラム内容
ミラトレで学べることは大きく分けて以下の7つです。
約半年は毎日異なるプログラムを企画しているので、飽きることなく多くの知識を得ることができます。
どの講座も学べることが多くおすすめなのですが、特にわたしが気に入っている講座は特別講座です。
というのも、ミラトレの運営元は「パーソルチャレンジ」。
「doda」や「テンプスタッフ」「an」で有名なパーソルグループの子会社です。
人材サービスの会社だけあって、「企業との繋がり」や「転職ノウハウ」が豊富です。
そのため「特別講座」として、
など、無料とは思えないほどのセミナーやプログラムを受けることができます。
企業が求めていることを知って、就労移行支援でなにを身につければ良いか分かってきた気がします!
ミラトレの就労実績
就職率・就職人数・定着率
就職率
就職率を公表しているのは大手事業所の中でミラトレだけです。
そして就職率は全国平均の約4.4倍。
1年間の就職数が0人の事業所が3割強も存在しています。
参考:厚生労働省
そんな中で98%もの就職率を出しているのはすごいことですね。
コロナ禍でもしっかりと就職者を輩出しているのは心強いです。
定着率
2020年度の定着率も90%と全国平均と比べて高く申し分ありません。
参考:厚生労働省
実は2017年度のミラトレの定着率は80%でした。
2020年度の定着率は90%!3年で10%も上昇しています。
10人が就職したら9人は続けられているということです。
ミラトレの成長力は凄まじいですね。プログラムや支援員の改善を繰り返していったことがよく分かる数字ですね。
障害種別
手帳保有割合
就職などの退所時の手帳保有割合です。
手帳なしで通所を始めて、就職のために手帳取得をするパターンも少なくはないようです。
精神障害の内訳
精神障害の中での障害名の内訳は以下です。
就職が困難とされている統合失調症や高次脳機能障害をお持ちの方でもしっかり就職しているのは心強いですね。
さまざまな事例の就職ノウハウがあるので安心できますね。
年代比
ミラトレの概要
運営会社 | パーソルチャレンジ株式会社 |
事業所 | 上野 / 大手町 / 三鷹 / 横浜 / 横浜関内 / 藤沢 / 新松戸 / さいたま / 川口 / 川越 / 名古屋 / 梅田 / 尼崎 |
事業所数 | 14 |
対象 | 精神・発達・知的・身体・難病 |
就職実績 | 就職率 98% |
定着率 | 2020年度 90.0% |
公式HP | https://mirai-training |
ミラトレについてのよくある質問
利用料金は前年度の収入に応じて変動します。(9割以上の方が無料で利用できています。)
区分 | 世帯の収入状況 | 負担上限月額 |
生活保護 | 生活保護受給世帯 | 0円 |
低所得 | 市町村税非課税世帯(※1) | 0円 |
一般1 | 市町村税課税世帯(※2) | 9300円 |
一般2 | 上記以外 | 37200円 |
スクロールできます
(※1)収入が概ね300万円以下
(※2)収入が概ね600万円以下
障害者手帳は必ずしも必要ではありません。
以下に当てはまる方は利用の対象となるので市区町村の障害福祉課に相談してみてください。
クローズ就労も可能です。
- オープン就労:障害特性や配慮事項を企業に開示して就労する(障害者枠)
- セミオープン就労:障害特性や配慮事項を企業に開示して就労する(一般枠)
- クローズ就労:障害特性や配慮事項を企業に開示せずに就労する(一般枠)
まずは無料面談からはじめてみよう!
以上を踏まえて、ミラトレに向いている人・向いていない人をわたし目線でまとめました。
- 就職実績が高い事業所に通いたい人
- 心理検査で自己理解をしたい人
- 早く就職したい人
- プログラミングなどのスキルをつけたい
- 支援員から指摘や指示を受けたくない人
就労移行支援は支援員との相性が一番大切です。
複数の事業所の見学・体験に行ってみることをおすすめします。
ミラトレも含めたおすすめの就労移行支援を以下の記事で徹底比較しました。筆者が実際に体験利用した上でランキングにまとめましたので、迷った際は参考にしてみてください。
コメント